「アート」で環境問題を考える

CORONUMとアートはとても深い関係にあります。 海洋のプラスチック廃棄物の重量は、年間 800 万トンです。 このうち、2〜6万トンが日本から流出しています。 また、日本は鳥国なので、たくさんのゴミが海に流れ着きます。 これらのプラスチックの発生源は主に東南アジアや東南アジア地域であると推定されていますが、地域によっては日本製のプラスチック廃棄物が多い場所もあります。

 日本からのゴミ流出量の多さは世界30位で、先進国に限ると20位のアメリカに次いで2位に位置しています。 2050年には、海洋に浮遊するプラスチックごみの重量を上回ると推定されています。 

 そのような状況を想像できますか? 

これを聞いた人なら誰でも「何とかしなければ!」と思うはずです。しかし、実際に行動に移した人は少ないと思います。 そこで今、注目されているのがプラスチックアートです。

 2022年夏、「名画になった海展」に行ってきました。

この展覧会は、プラスチックごみが溢れ出てしまった”未来の海”をテーマにしています。そして、主に2つの企画で構成されていました。一つ目は、プラスチックのごみの量が魚の量を超えると言われている2025年の海を ゴッホや葛飾北斎を含む6名が海を描いたらどうなるか、AI技術で2050年の海を再現した絵が展示されていました。

2つ目は、2050年の海とスノードームで表現されていました。2つともゴミ問題というよりは、素晴しいアート作品という感じでした。 しかし、じっくり見てみるとぞっとするような作品でした。 スノードームに関しては実際に海から回収したプラスチックをスノードームのフレームに用いた物でした。

プラスチックは私達の生活をとても豊かにしてくれます。しかし、プラスチックはゴミになって海に流れ出すと自然分解されません。スノードームでも表現されていたように5mm以下の細かいプラスチック粒子であるマイクロプラスチックも世界中の海に存在しています。

マイクロプラスチックとは、ペットボトルやビニール袋など大きなサイズで製造された プラスチックが自然環境中で紫外線や衝突などの影響を受け、破砕され 細分化されてマイクロサイズになった物をいいます。

これらはこのような状態になる前に廃真管理やリサイクルなどを行う事である程度の対策ができます。これらのチップを魚たちが食べたら、食物連鎖の最後である私達人間が食べる事になるのです。

とてもこわいと思いませんか?

現在アートを通して社会問題に声を上げる人々がいます。 環境問題や政治問題などは、難しく聞こえ自分一人の力では解決できず、自分だけなら大丈夫と考えてしまいます。そんな問題をどうにかしようと立ち上がり訴えたとしても人々がどれくらい耳を傾けるだろうか 「伝え方」を変える事で「伝わり方」は違います。「伝え方」を変える事で人の心を動かす事が可能になります。

社会問題に興味がない人でもアートに興味がある人もいます。 社会問題に興味がない人でも音楽やスポーツに興味がある人もいます。 アートや音楽やスポーツを通して人々に関心を意識を持ってもらえれば良いと思います。 私は「名画になった海」のプラスチックアートにより環境問題に目を向けるように なりました。

そして、最近SDGS(持続可能な社会という言葉を耳にするようになりました。豊かで美しい地球を保つため、持続可能な社会づくりが注目され、持続可能な社会を実現するには、私達一人一人が地球の事を考えて行動 しなくてはなりません。

SDGSの14番目の目標は「海の豊かさを守ろう」です。しかし、 SDGSの目標達成状況は「主要な課題が残っている」です。17の目標の中でも達成度が一番低い状況でやっと50%を達成したにすぎません。私達はこのような現状を深刻に考え、一人一人が環境問題に関心を持つべきだと思います。 

では、海洋のプラスチックを削減するためには、私達は何をすべきなのでしょうか。

プラスチック製品は私達消費者が使い、そして処理を適正に行っていないためにごみとなって海に流れ着いてしまうことがほとんどです。

私達は3Rを心がける必要があります。

3Rとは「リデュース(Reduce)] 「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」 のことをいいます。3Rはどれもプラスチックごみを出さないための工夫であり、場合によって資源にもできる方法です。これを意識することで海洋プラスチックごみ削減にもつながります。海洋のプラスチックを削減するためにまずは、

「意識する」

事が大切です。


  source:

https://www.env.go.jp/water/marirne_litter/conf/02_02doukou.pdf】

https://sustainablejapan.jp/2016/01/22/global-risk-report2016/20825

https://www.env.go.jp/]

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