7歳になったら道で物乞いを…セネガルのストリートチルドレンの現状

    こんにちは、Mayuです。
    今回は、CORUNUMが今後コラボ予定のセネガルについてお話をしたいと思います。
    セネガルは私が高校生だった4-5年程前に留学をしていた国です。

    当時お世話になったストリ ートチルドレンの施設を取り仕切っていたAminaと
    その後も連絡を取り合い今回のコラボ話に至りました。

    セネガルのストリートチルドレンの現状や施設での
    活動内容等についてお話します!

セナガルの基礎情報:

    セネガルは、アフリカ大陸の最西端にある国でサハラ砂漠の西部に位置します。

    私の訪れたアフリカの国々の中では圧倒的に食文化が豊かで、
    私が現在住んでいるイギリスよりも美味しいと言っても過言ではないくらい…
    お米と魚料理が盛んで、多人数で大皿を囲んで手で食べます。

    公用語はフランス語で、90%以上の人口がムスリム(イスラム教徒)です。
    毎日モスクからアザン(イスラムのお祈りの呼びかけ)が
    1日5回町中に流れ出します。
    毎朝5時から始まるの で、アザーンと共にみんなむくむくと
    布団から起きだしお祈りを始めます。

    また、セネガルでは一夫多妻が許可されているため、
    男性は最大4人の妻を持つことができます。
    そのため妻Aと妻Bが一緒に住み、
    夫は妻Cと暮らしているなんてことも起こります。

    各家庭子供の数が多く、生活困窮などの理由から
    子供たちはイスラムの教えを学ぶコーラン学校に送られます。
    この学校はダーラ(daras)と呼ばれ、そこで子供達は寄宿をしながら
    宗教 教育を受けます。

セネガルのストリートチルドレン:

    ダーラに送られた子供たち•タリベ(talibe)は、
    宗教教育を受けたり路上で物乞いをして過ごします。

    ダーラは施設差がありますが、中には屋根がなく壁が崩れている建物もあり
    そこでは たくさんのタリベがマットやござ、床に直で雑魚寝をし寝泊まりをしています。
    
    Human Rights Watch (2019)によるとセネガルにはタリベが合計100,000人、
    他のソースによると実際にはそれ以上いると言われています。    

    ダーラは以前より宗教指導者からの虐待、物乞いの強要、労働の搾取、
    基本的な安全•衛生• 教育•住居•医療ケアを受けられないなどの
    基本的な人権に反するなどの理由から国際的に問題視されています(Bakker, 2006; UNICEF, 2009)

    さらにコロナの影響により状況は深刻化し、人々がタリベとの接触を避けたり、
    食事を分け与 えていた飲食店が閉店するなど、依然とした衛生不良や医療物資不足により
    タリベ間でのウイルスの拡散のリスクや食糧不足が続いています(Jabkhiro, 2020)

セネガルでの活動内容:

    セネガルでストリートチルドレンの施設を取り仕切っていたAminaもコロナの影響を受け、
    母体団体の経営難からセネガルの施設は撤退し現在は個人でタリベの支援を行っています。
    
    私がセネガルにいた時には、Aminaとダーラを回ったり、
    施設に訪れるタリべに食事を配給したり、傷の手当をしたり、英語を教えたりしていました。

    私は人の傷の手当などセネガルに行くまでしたことがありませんでしたが、
    裸足で毎日街を歩き回り傷だらけのタリベが何十人も傷の手当に来るので、
    元ナースの Amina に教わりながらかなり腕前が上達しました。
    最終的には腐食した皮膚の切除にも立ち会えるまでに…  

    タリベは 7-15 歳ほどの子供が過半数ですが、
    中には2歳ほどの歩くのがやっとな子供もいました。
    過酷な環境で逞しく生きる子供達の姿に、
    複雑な気持ちでしたが同時に勇気付けられたのを覚えています。   

CORUNUM と描く今後? 

    時々私は、セネガルで出会った「私を連れて帰って」と
    小声で言ってきたあの子はどうしているかな、
    絶対痛いはずの傷の手当をキョトン顏でお姉ちゃんに抱かれていた
    あの子は元気かなと考えることがあります。 

    今となって彼らは私にとって “遠くの誰か(distant other)” になってしまいましたが、
     CORUNUM で絵を通じてそんな ”誰か” と出会う経験を
    より多くの人に提供していきたいと 思っています。

    最後までお読みいただきありがとうございました☺ 

    参考文献:  
    Bakker, N., 2006. In Senegal, UNICEF and partners work to end the practice of child begin. 
        UNICEF. [Online]. Available at: here [accessed 9 May 2021] 
    Human Rights Watch, 2019. There is Enormous Suffering:
        Serious Abuses Against Talibé  Children in Senegal, 2017-2018. [Online].
        Available at:  here [accessed 9 May 2021] 
    Jabkhiro, J., 2020. Coronavirus leaves Senegal’s street children more exposed than ever. 
        Reuters. [Online]. Available at: here [accessed 9 May 2021]
    UNICEF, 2009. UNICEF Senegal. [Online]. Available at: here [accessed 9 May  2021]

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