こんにちは!
学生団体CORUNUMのメンバーで都内の高校に通っているもえです。今回は動物愛護とSDGsについてご紹介します。
「動物愛護、」
皆さん一度は聞いたことがある言葉だと思います。しかしその意味をしっかりと考えた人は少ないのではないでしょうか。動物愛護とは人間と同じように動物の尊厳、命あるものとしての当然の権利を守ることです。
そこで、本章では動物愛護の決まりについてご紹介します。皆さんの動物愛護、動物愛護への取り組みを考えるきっかけにしていただけたら幸いです。
1,動物愛護管理法
動物愛護の決まりとして代表されるものは「動物の愛護および管理に関する法律(動物愛護管理法)」です。これは簡単にまとめると動物達の虐待・いじめ・殺害を防止、動物による人的被害を防止する 内容となっています。この法律には、動物を愛護することで動物と共生しよりよい社会にしていくという前向きな意図を感じますね。
→「愛護動物* をみだりに殺し又は傷つけた場合は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金に処されます。また、愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行を加え、又はそのおそれのある行為をさせること、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、その健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束し、又は飼養密度が著しく適正を欠いた状態で愛護動物を飼養し若しくは保管することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であって疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であって自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行った者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処され、遺棄した者も、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処されます。(参考1)
*愛護動物とは
「1 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる 2 その他、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの 」
動物愛護とSDGs
動物愛護とSDGsについて皆さんは考えたことはありますか?恥ずかしながら私は高校生になるまではまったく考えたことがありませんでした。ですが、今現在は活動を通してSDGsについて、SDGsの取り組みについて広く皆さんに知ってほしいと考えています。動物愛護とSDGsの取り組みとしてはアニマルウェルフェア、食品ロス、海洋汚染の解決(特にプラスチック製品が及ぼす)、獣医学の発展、ワンヘルス・アプローチなどが挙げられます。今回はその中でもアニマルウェルフェア(Animal Welfare)とワンヘルス(One Health)についてお話しようと思います。
1,アニマルウェルフェア(動物福祉)について
まず、アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは家畜のストレスや苦痛を感じさせない、病気にかからせない飼育環境を作ろうという考え方です。ストレスのない飼育環境を目指すことで品質の悪い製品が減り食品ロスにも期待することができるという取り組みです。
→アニマルウェルフェア(説明)「 OIE による勧告は、「アニマルウェルフェアとは、動物の生活とその死に関わる環 境と関連する動物の身体的・心的状態」と定義している。」 (参考2)
2.ワンヘルス(One Health、ワンヘルス・アプローチ)について
次にワンヘルス(One Health)とは人間、動物、環境(生態環境)の三つのものを一個のものとしてとらえる考え方です。ワンヘルス(One Health)はSDGsの14、15が関連します。これは人と動物と環境の共生につながる考え方です。
→ワンヘルス(説明)「私たちに、人の健康と動物(家畜、愛玩動物、野生動物の別を問わず全ての動物)の健康、そして環境の健康(健全性)は、生態系の中で相互に密接につながり、強く影響し合う一つのもの「ワンヘルス」(One Health)であると教えてくれます。私たちは、これらの健全な状態を一体的に守らなければならない、これが「ワンヘルス」の理念です。」 (参考3)
ワンヘルスの取り組みの具体例として日本国内では鳥インフルエンザ対策をしています。具体例→「鳥インフルエンザ対策の基本 – 農場バイオセキュリティー 強化 – サーベイランスによる監視- 早期発見、早期診断」(参考4)
まとめ
私は動物愛護を通してSDGs(Sustainable Development Goals)への取り組みがもっと活発化していってほしいと思います。そのためには、私たち個人個人が少しずつ小さなことから、身近なことから活動をしていくことがとても大事です。例えば、ケージフリーの鶏が産んだ卵を買う、保護猫・保護犬を飼う、食品ロスを減らす、本物の毛皮を買うことをやめる等すぐにでもできることがたくさんあります。そういう活動を一人だけではなく多くの人がしていくことで、かわらず動物と共生できる社会になっていくと思ってます。
私はそんな未来を現実にしたいです。このブログを読んでくださった方が少しでも動物愛護とSDGsについて深く知り、興味を持っていただけたら幸いです。
よりよく、サスティナブルな社会のために頑張って行きましょう!
<参考文献>
1.環境省、1973年、「動物の愛護及び管理に関する法律」
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/index.html(2021/12/18参照)
2.農林水産省、2020年年、「アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理の基本的な考え方について」
(2021/12/18参照)
3.福岡県、2021年、「 ワンへルス ”One Health”~人と動物の健康はひとつ。そして、それは地球の願い~」
(2021/12/18参照)
4.北海道大学 大学院獣医学研究科 迫田義博、2016年 「人と動物の一つの衛生を目指すシンポジウムについて ー人獣共通感染症と薬剤耐性菌ー One Healthとは 」 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000121245_1.pdf
(2021/12/18参照)
コメント